施工事例 ―― 何をして、何をしなかったか

床の再生は、同じ手順の繰り返しではありません。何年使われたか、どんな塗料が乗っているか、木がどれだけ残っているか。条件が一枚ごとに違うので、やるべきことも、やらないほうがいいことも、その床ごとに変わります。

ここでは仕上がりの写真だけでなく、何を選び、何を選ばなかったかまで記録しています。

事例で見ていただきたいこと

01

その床に、何が残っていたか

無垢材なら削れる厚みが残っていますし、挽き板でも数回は研げます。けれど突板やシートには、そもそも削る層がありません。再生できるかどうかは、腕ではなく残っている厚みで決まります。

02

何をしなかったか

範囲を広げれば、そのぶん費用も工期も増えます。私たちは、いま手を入れる必要のない場所には手を入れません。研いでも良くならない床は、研げると言いません。できないことをできないと言うほうが、結果として早く着地します。

03

次に手を入れるまでの間隔

床は一度直して終わりではなく、日常の手入れ・軽い洗浄・研ぎ直しという段階で付き合っていくものです。事例には、その床が次にどの段階へ進むのかまで書いています。

一件ずつの記録

用途から探す

建物の使われ方によって、床に求められるものが変わります。土足か素足か、車輪が通るか、水がかかるか。用途ごとに、これまでの仕事をまとめています。

この床は研げるのか、という問い

事例をご覧になって最初に気になるのは、たいてい「うちの床でもできるのか」だと思います。判断の分かれ目は構造です。無垢材と挽き板は研げます。突板やシート、そして表面がプリントされた合板フロアは、削る層がないので研げません。

写真で見分けられることも多く、剥がれ方(フィルム状か繊維状か)、欠けたところの断面、摩耗の出方が手がかりになります。

研げない床でも、打つ手が無いわけではありません。部分的な補修、上から重ねて貼る、貼り替える ―― 条件によって現実的な選択肢は変わります。研げないとお伝えするときは、必ず代わりの案と一緒にお出しします。

ご相談

床の写真と、分かる範囲で以下をお知らせください。

  1. 床材の種類(分からなければ、傷んでいる場所の接写を一枚)
  2. 築年数と、これまでに手を入れた回数
  3. 面積、または間取り
  4. 気になっている症状(くすみ・傷・剥がれ・シミなど)

現地調査を前提にはしていません。図面と写真で、おおよその見立てとご予算の幅はお出しできます。

床に何を塗るかの考え方は、何を塗るか/リフレッシュ/リコート/リノベーション にまとめています。

設計事務所・工務店・管理会社の皆さまへ
床だけを一工種として切り出し、元請けさまの名前で納める形もお受けしています。見積の進め方、費目の切り分け、書面と支払、床の来歴書については 設計・工務店の方へ をご覧ください。

症状から探す

無垢フローリングの研磨 拭いても落ちない黒ずみ・シミがある
洗浄リフレッシュ 全体的にくすんで、足裏がベタつく
一晩で蘇るリコート 細かい傷が増えて、ツヤが引けてきた
杉床の研磨 表面がささくれて、靴下や雑巾が引っかかる
研磨と張り替えの比較 張り替えるべきか、直せるのか迷っている
コルクタイルの研磨・再生 コルクタイルが傷んできた
リノリウムの研磨・再塗装 リノリウムの床を塗り直したい
複合フローリング研磨の注意点 複合(突板)フローリングだが研磨できるか知りたい

よくある質問から探す

施工前に気になることは、だいたい皆さん同じです。
うちの床は削れるのか、費用はいくらか、住みながらできるのか、においは残るのか。
実際にいただいたご質問への答えを、一つずつ記事にしています。

うちの床は削れますか? 合板やシート貼りの見分け方と、研磨できない理由、その場合にとれる手立てをご説明しています。
張り替えと研磨、どちらを選べばいいですか? 費用と工期、そして仕上がりの違いを並べて比べています。
そもそも研磨と再塗装は、どんな工事ですか? 床を研いで塗り直すまでの流れを、ひととおりまとめています。
この床は、あと何回削れますか? 無垢・挽板・突板・シートで、削り直せる回数がどう違うのかを書いています。