施工事例 ―― 何をして、何をしなかったか
床の再生は、同じ手順の繰り返しではありません。何年使われたか、どんな塗料が乗っているか、木がどれだけ残っているか。条件が一枚ごとに違うので、やるべきことも、やらないほうがいいことも、その床ごとに変わります。
ここでは仕上がりの写真だけでなく、何を選び、何を選ばなかったかまで記録しています。
事例で見ていただきたいこと
その床に、何が残っていたか
無垢材なら削れる厚みが残っていますし、挽き板でも数回は研げます。けれど突板やシートには、そもそも削る層がありません。再生できるかどうかは、腕ではなく残っている厚みで決まります。
何をしなかったか
範囲を広げれば、そのぶん費用も工期も増えます。私たちは、いま手を入れる必要のない場所には手を入れません。研いでも良くならない床は、研げると言いません。できないことをできないと言うほうが、結果として早く着地します。
次に手を入れるまでの間隔
床は一度直して終わりではなく、日常の手入れ・軽い洗浄・研ぎ直しという段階で付き合っていくものです。事例には、その床が次にどの段階へ進むのかまで書いています。
一件ずつの記録
用途から探す
建物の使われ方によって、床に求められるものが変わります。土足か素足か、車輪が通るか、水がかかるか。用途ごとに、これまでの仕事をまとめています。
この床は研げるのか、という問い
事例をご覧になって最初に気になるのは、たいてい「うちの床でもできるのか」だと思います。判断の分かれ目は構造です。無垢材と挽き板は研げます。突板やシート、そして表面がプリントされた合板フロアは、削る層がないので研げません。
写真で見分けられることも多く、剥がれ方(フィルム状か繊維状か)、欠けたところの断面、摩耗の出方が手がかりになります。
研げない床でも、打つ手が無いわけではありません。部分的な補修、上から重ねて貼る、貼り替える ―― 条件によって現実的な選択肢は変わります。研げないとお伝えするときは、必ず代わりの案と一緒にお出しします。
ご相談
床の写真と、分かる範囲で以下をお知らせください。
- 床材の種類(分からなければ、傷んでいる場所の接写を一枚)
- 築年数と、これまでに手を入れた回数
- 面積、または間取り
- 気になっている症状(くすみ・傷・剥がれ・シミなど)
現地調査を前提にはしていません。図面と写真で、おおよその見立てとご予算の幅はお出しできます。
床に何を塗るかの考え方は、何を塗るか/リフレッシュ/リコート/リノベーション にまとめています。
床だけを一工種として切り出し、元請けさまの名前で納める形もお受けしています。見積の進め方、費目の切り分け、書面と支払、床の来歴書については 設計・工務店の方へ をご覧ください。
症状から探す
| 無垢フローリングの研磨 | 拭いても落ちない黒ずみ・シミがある |
|---|---|
| 洗浄リフレッシュ | 全体的にくすんで、足裏がベタつく |
| 一晩で蘇るリコート | 細かい傷が増えて、ツヤが引けてきた |
| 杉床の研磨 | 表面がささくれて、靴下や雑巾が引っかかる |
| 研磨と張り替えの比較 | 張り替えるべきか、直せるのか迷っている |
| コルクタイルの研磨・再生 | コルクタイルが傷んできた |
| リノリウムの研磨・再塗装 | リノリウムの床を塗り直したい |
| 複合フローリング研磨の注意点 | 複合(突板)フローリングだが研磨できるか知りたい |
よくある質問から探す
施工前に気になることは、だいたい皆さん同じです。
うちの床は削れるのか、費用はいくらか、住みながらできるのか、においは残るのか。
実際にいただいたご質問への答えを、一つずつ記事にしています。
| うちの床は削れますか? | 合板やシート貼りの見分け方と、研磨できない理由、その場合にとれる手立てをご説明しています。 |
|---|---|
| 張り替えと研磨、どちらを選べばいいですか? | 費用と工期、そして仕上がりの違いを並べて比べています。 |
| そもそも研磨と再塗装は、どんな工事ですか? | 床を研いで塗り直すまでの流れを、ひととおりまとめています。 |
| この床は、あと何回削れますか? | 無垢・挽板・突板・シートで、削り直せる回数がどう違うのかを書いています。 |